企業内キャリアコンサルティング
サービス紹介、人事組織コンサルティング

社員が活躍する、職場のキャリア支援仕事を我が事とと思い、自律的に社員が働く仕組みづくり
企業内キャリアコンサルティングを説明する前に、まずは1つ質問です。あなたは『3人のレンガ職人』の逸話をご存知でしょうか。

~3人のレンガ職人とは~
ある町に3人の石工おり、それぞれに「今何をしているのか」問いかけました。
すると、1人目の石工は「親方の指示でレンガを積んでいるんだ」といいました。
次に2人目の石工は「国で一番の仕事をしているんだ」と自信を持って言います。
最後に3人目の石工は「お祈りするための大聖堂を作っているんだよ」と答えました。
1人目の石工はただの作業として認識しており、2人目の石工は、職人として熱心に仕事をしています。それに対して3人目の石工は、仕事の全体を捉えて、今自分がすべきことを考えて仕事を全うしています。
企業内キャリアコンサルティングは、最終的にこの3人目の石工を目指しています。
仕事を言われてやるだけのものではなく、社員が自分がどんな仕事をしているのか理解していること。そしてこの職場でどんな役割をもって仕事をしているのか自覚しているときに、社員は仕事を我がことと思い、自律的に働けるようになるのです。
どんな制度なのか社員の声に耳を傾け、組織体制から人材育成の機能を強固にする
当社のキャリアコンサルティングの特徴としては、会社の組織に与える3つの特徴があります。具体的には、
①部下と上司の双方の意思疎通を助け、職場の風土を改善する
②社員が職場と生活の悩みごとを手放すことで、仕事に集中できる
③経営者が組織を健全に動かすために、判断材料として社員の声を活用する
という効果があることです。
それでは具体的にどんな制度なのか、以下で説明していきます。
定期面談制度を導入する
入社して3年目や何かプロジェクトを終えた後など、節目となるタイミングには、社員は心理的に「そろそろステップアップしたい」「同じ仕事の繰り返しで、仕事に張りがなくなった」というように、仕事に対する欲求不満や転職を意識しやすくなります。職場定着するためには、適したタイミングで、職場での役割や社内でのキャリアパスを見直し、目標設定をすることが欠かせません。
そこで、以下のようなタイミングにキャリアカウンセリングを行います。
・新入社員や人事異動となった後のフォロー面談
・入社後3ヵ月、1年、3年、5年など節目の面談
職場の悩みごとから解放する(適材適所、人材育成、メンタルヘルス対策)
仕事は閉ざされた環境での作業であるため、ストレスが溜まりがちです。
加えて、上司と部下の信頼関係がないと、双方のコミュニケーションが次第に悪化していくでしょう。これを改善せずにいると、社員が仕事にやりがいを失くし、生産性が低下したり、最悪の場合には転職してしまうこともあります。
それを未然に防止するために、キャリアコンサルタントが第三者として界面活性剤のような役割を果たし、双方の意思疎通が上手くいくようにサポートします。加えて、仕事だけでなく家庭の悩み相談も受けられるので、仕事に集中できる状態にする手助けもします。
抽出した社員の声を、経営や組織づくりに活かす
上記のように定期面談や職場のコミュニケーションをサポートすることで、次第に社員の声が集まってきます。この社員の声は、組織改善や就業規則の見直し、採用要件をたてるのに有用な情報です。
また心理的安全という言葉があるように、社員が「自分の思いを話してもいいのだ」と感じると、これまでなかった新しいアイデアや、職場改善の前向きな意見等が出るようになります。これによって、会社に愛着が湧いて職場定着へとつながり、また企業価値を高まります。
導入事例と与えるメリット仕事に責任を持ち、自律的に働く社員を増やす仕組みづくり
それでは企業内キャリアコンサルティング制度を導入すると、どのようなメリットがあるでしょうか。
具体的な事例をご紹介します。

職場定着し、技術やスキルが途絶えなく伝承される
社員数が200名程いる中堅の企業の事例です。ある事業所が職場定着に悩んでおり、新しく社員を採用しても1~2年程で退職してしまいます。また組織全体で見ても人手が不足しており、人事異動も頻繁に行われていました。
そこで、キャリアコンサルティングを導入したところ、以下のような変化がありました。
・意欲はあるが、前向きな気持ちになれなかった社員がおり、職場活性化のキーパーソンとなった
・社員から出た要望を受けて、OJT研修を導入したところ、社内の連携コミュニケーションが改善した
・研修を継続することで、人材を育成する仕組みができたことで”有能な”社員が定着するようになった
家庭の事情など様々な要因があるので、絶対辞めない職場はありません。しかし、職場に人が定着する会社であれば、退職時に十分な引継ぎが行われるため、取引先の信頼向上にもつながりました。
ワークライフバランスの確保と心理的安全
ある会社では人事が機能しておらず、新入社員や人事異動した職員に対して、仕事内容のギャップに困っていないかの確認など、十分なアフターケアが行われていませんでした。また職場の管理職と一般職との関係性は、悪い訳ではないのですが、どこか保守的で風通しが悪さが感じとれました。
この会社の場合、キャリアコンサルティング制度を導入した結果、以下のような変化がありました。
・キャリアコンサルティングで職場で悩みを聞き出すことができ、それを管理職や本部に共有し事業所の方針を改善した
・社員は面談によってなすべき仕事が整理され、自身の役割や社内のキャリアパスの話し合いが行われ葛藤が解消した
・管理職が社員が何を考えていたのか理解し、信頼関係を構築したことで、職場の心理的安全が確保された
生産性向上と新規事業への取り組み
キャリアカウンセリング制度を導入したことで、社員が本音で話しやすい雰囲気が出て、以前よりもコミュニケーションが活性化しました。これにより、社員同士の横のつながりが強くなり、業務の連携がされて、助け合いが当たり前になりました。
その後も定期面談を継続し、社員の要望に応じた社員研修やセミナーを導入した結果、以下のような変化がありました。
・社員どうしの横のつながりが強くなり、連携し、業務量や仕事の速さが補われるようになった
・少ない人数で仕事が回せるようになり、人件費が削減した
・仕事の負荷が減ったことで、新規事業に取り組むための人材と時間の余裕ができた
制度が合わない会社、デメリット効果的にキャリアコンサルティングを活用するために
一方でキャリアコンサルティングでは以下のようなデメリット、ご要望に応えられないことがあります。
社員の退職を止めることは出来ない
「社員のやりたいことが明確になったら辞めちゃんじゃないの?」と提案の際によく質問されます。
結果的に退職しないかもしれませんが、ある特定の社員を引き留めることは出来ないでしょう。
それはキャリアコンサルティングは、面談を活用して組織体質を改善することで、辞める必要がない組織をつくることだとお伝えしています。なので、ある優秀な社員を辞めさせたくないという要望にはお答えできない場合があり、傾向的に言うと、就労意欲が回復した社員はそのまま長く活躍してくれることが多いですが、一度会社を辞めると決めたら数年以内に退職することが多いです。
成果を実感しづらい
キャリアコンサルティングの目的は、面談による社員の個別的なケアと、組織体質を強化することです。
継続的に関わることで、職場の風土を改善したり、経営者や管理職と一般社員が働きやすい関係性になるようにお手伝いをしています。そのため、制度を導入したことで得られる効果は実感しづらいと思います。ご提案としては、導入時に評価方法を決めて、一定期間が経過した後に集計表とアンケート、年度の決算書をもって報告させていただきます。
その他の事業内容人事組織コンサルティングで提供していること

うつ病対策、メンタルヘルスケア
職場のメンタルヘルス対策、パワハラや発達障害など、具体的な対策が取りずらい心の問題を専門家の立場からサポートします。ストレスチェック制度の導入については、実施者研修を修了者が、制度導入から高ストレス者の個別面談まで対応しますのでご安心ください
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会社に最適な企業理念と事業計画のサポート
従業員へ企業理念が浸透しない、自社の現状にあった事業計画やスローガンを立てたい。会社組織の一体感にお困りの経営者、管理職の方へ、社内でキャリアカウンセリングを行い、第三者のメリットを活用して、組織の課題や現場の声を抽出し、会社の方針が定められるようにサポートします。まずはご相談から、お気軽にご連絡ください
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